消化器内科医のひまつぶし

医療関係を中心に?日々起こった事、思った事書いていこうかと思います。

【役に立ったらいいな】2回生 その2

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皆様お疲れさまです。

今回はまた学生時代の事を書いてみようかと思います。
需要があるのかわかりませんが。。

前回の話はこちらです。
www.dr-susie.com



2回生の話。

2回生になると生理学、生化学、分子生物学、解剖・組織学、薬理学、病理学、微生物学、感染防御学、免疫学、をやることになりますが、

ここからは大体どこかで関わることになってきます。
ですが、生化学、分子生物学、免疫学、薬理学辺りは研究の方で絡むことが多くなると思いますし、国試にもあまり出てこないのでまぁ一旦忘れていいと思います。

全力でやっておいた方がいいのが病理学です。

というか全身の病気の組織の話なので全力でなければ無理ですが(笑)

将来的に行くつもりの科の疾患に癌がある方は必ず病理組織をみることになりますので、その前哨戦としても病理学は頑張って下さい!

そしてそのためには正常の組織を知る必要があるので、組織学、さらには解剖学も押さえておかないと厳しいです。

僕の時は組織、解剖学からでしたが、個人的には同じ範囲の病理学と一緒にやった方が理解が早いし何より覚えやすいと思います。

また生理学はそのまま内科疾患に繋がってきますので真面目にやった方が後々助かると思います。ここでも理解しながら進むことは忘れないでください!

内科でよくある話ですが、知らない病気でも原理を聞いて大体の治療方法を想像しながら話すときがあります。(もちろん後で確認します(笑))

その時に生理学頭に入ってるとちゃんと理解できますが、入っていないと「??」な感じで話すことになってしまいます。(ベテランになるほど多いです)

微生物学、感染防御学はそのまま感染症の分野に繋がりますので必要です。これはまぁそこそこにやる感じでいいです。臨床に出たらガッツリと勉強しまくることにはなりますが、やや国試と方向性は違う気もします。ただ、耐性菌が増えまくってきて最近はどうなってるかわかりませんのでこれも周りの動向を見ながら進んでください。

とまぁ書いてみましたが、まぁ大体必要になってきます(笑)

あくまでメインは臨床の科になってきますので、そこまで気を張りすぎず、でも留年はしないように頑張って下さい!

ちなみに僕はこの、たまにサボりながら部室にこもって延々とドラムの練習してました(笑)


【役に立ったらいいな】2回生。

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皆様お疲れさまです。

今回は前回の続きで学生の頃を思い出して書いてみたいと思います。

 

1回生の話はこちら。

 

 

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2回生の話。

2回生になると、基礎の勉強は英語以外終了してついに医学の勉強が始まります。

生理学、生化学、分子生物学、解剖、薬理学、病理学、微生物学、感染防御学、免疫学がたしか抑えておく分野だったと思います。

ここで自分の経験からまず言わせてほしいのが、

丸暗記では太刀打ちできない!

という事です。

恥ずかしながら、僕は学生時代全体を理解する力に欠けていたので困ったら丸暗記してました(笑)

なのでいきなり2回生で歯が立たなくなり、見兼ねた先輩が勉強を教えてくれて何とか立て直せました。

その時に学んだことは、全てに意味があるので一つ一つ理解しながら進むことです。

 

例えば医科学であれば

グルコース→グルコース6リン酸に変換させるのはグルコース6ホスファターゼですが、この場合「ホスファターゼ」がこの経路を進める酵素であり、それに次に変換される物質名が加わるだけとなるので、ここでは「ホスファターゼ」だけ覚えれば酵素の名前は作れるということになります。

 

当たり前すぎますが。。でもこの積み重ねで覚えていく量を減らすことが後々臨床の場でも必要となってきますのでもし出来ていない人いれば頑張ってみてください。

 

次に国家試験を見据えて言っておきたいのが、

あまり一人で勉強し過ぎない

事です。

これはどちらかと言えば賢い方に多いと思いますが、一人で全部やってしまうタイプは危ないです。

学生時代であれば、先輩からの過去問とか資料をもらって皆と一緒にやった方が集団からはぐれずに留年の危機は回避しやすいです。

そんなの成績的に関係ない人も聞いてほしいのが、

国試は不平等

です。というと怒られてしまうかもしれませんが、、

何が不平等かというと、正解率が低い問題については削除されます

 

これは結構ひどいシステムだと思ってます。

もちろん悪問だから削るというのはわからんでもないのですが、

もしめちゃ勉強して正解率の低い問題を正解しても、勉強してなくて間違えた人と同じということになってしまいます。

もちろんごく一部の話ではありますが、何か損した気になります。

あと、教科書と実際の臨床での答えが違うなんてこともよくあります。

これがたまに賢い人が陥る状態です。

勉強しまくって、臨床の勉強もしまくった結果、試験の時に

「この前の臨床研修ではこんな感じでしてたけど、教科書では禁忌とされているんだよなぁ、でも実際に臨床で行ってるからいいか!」

なんてことが起きれば悲劇でしかないです。

最近はだいぶ臨床に近づいては来ていますが、実は専門医の試験でもこんなことはよくあります

 

なのでそんな時は

みんなが選ぶであろう答えを選ぶ

事が大事になってきます。

 

あくまで試験は試験、受かることに焦点を合わせないといけないと思います。

 

話が逸れて長なってしまいました(汗)

続きは次回に書かせていただきます。

【役に立ったらいいな】1回生。

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お疲れ様です。

当直が予想外に暇なので学生時代のことを思い返して役に立ちそうな話をしてみようかと。需要があるのかわかりませんが。。

全く役にたたなかったらすいません。

 

1回生の話。

僕らの時は1回生で一般教養として英語、独語、仏語、数学、物理、、など色々ありましたが、実際今になって必要と思えるのは英語統計学位のもんです。

 

英語は特にこれから医者になる方々は話せて当たり前な時代になってきますので、受験終わりで英語力高まっている状態を維持していって下さい。一度落ちると戻すのが中々にしんどいです。というか、そんな時間が無くなってきます。

 

統計学は将来的に論文書くのに必要になってきます。また読むのにもその論文の信頼性(どういった解析を行っているか)など判別するのに必要になるので一度はしっかりと勉強しておいた方がいいです。

どうせ忘れて再度やり直すことになりますが、しっかりやっておくと後々の理解が早いです。研究全くしない臨床医であっても、大学院に興味なんてなくてもなんだかんだで論文は読む必要性が出てきますので頭の柔らかいうちに詰め込んどいてください。

個人的に「ハンバーガー統計学にようこそ」ってサイトが統計学めちゃ分かり易く説明してくれてますのでお勧めです。(リンク張れませんでした。。)

あとカリキュラムはだいぶ実践的になってきているみたいで、コミュニケーションや医学心理なんて授業もできてきているみたいで、そちらは大いに活用してもいいかもしれませんが、そもそもコミュニケーションとか授業でやってもあまり意味ない気もします。

お酒飲みながら話してりゃそのうち身につく、なんてのは古い考えですね。

テクニックとしては聞いておくのはありかと思います。

 

昔は学生は「学ぶに生きる」のではなく「生きることを学ぶ」のが大事だとか何とか言って遊び倒してましたが、今は流石に色々厳しくなってきてると思います。

ですが、個人的には医者になったら、外来で初めて会う人に5分で対応しなきゃいけない時もありますし、トラブルも起こります。

 

 

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何もなくても病状説明や検査説明など上手く話せないと始まらない部分も多々ありますので、勉強だけでなく話の上手い先輩見つけて話術を学ぶとか色々と試行錯誤してみた方が人間味増していい医者なる気もします。

何しか皆さま頑張ってください。