消化器内科について
お疲れ様です。
今回は僕の働いている消化器内科という科について書いてみたいと思います。
まず内科といっても幅が広いので細かく分かれています。
大体、
循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、神経内科、代謝内分泌内科、血液内科、膠原病内科、腎臓内科、位で分類されると思います。
大きな病院では感染症内科とか、その他細かく分かれている所もありますが、元々は上の科のどれかの先生であることが多いです。
消化器内科についてまず大学病院について説明しますと、病院にもよりますが基本的に以下の4つの班に分かれます。
①食道、胃、十二指腸の上部消化管(胃カメラで見れる範囲です)
②大腸
③胆膵(胆石、膵炎等に代表される胆嚢、胆道、膵臓を診ます)
④肝臓
この他に抗がん剤など使う化学療法班などもありますが、癌は消化器疾患以外もありますので最近は化学療法は他科との合同で一つの科として動いている事が多いです。
また最近カプセル内視鏡などが普及し始めたので小腸班(大腸よりも口側にある5-6mの腸です。)ができたりしていますが、これは大体大腸班の先生が一緒にやっている印象です。
これらの各班に分かれて専門的な治療を行っていくのですが、さらにそれぞれの疾患別に細かく班が分かれていきます。
例えば大腸班なら
●大腸癌の診断+内視鏡手術中心の班
●炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎など)の診断+治療班
●大腸疾患の研究班(マウスなど用いた研究、患者さんと提携して行う臨床研究など)
といった具合です。
もちろんオーバーラップしますのでそれしか診ないなんて事はありませんが、一言で消化器内科といっても所属する班によって得意分野は相当変わってきます。
僕が所属していたのは肝臓班なのですが、中には肝臓だけに特化して胃カメラ等の内視鏡の検査を全くされない先生もいらっしゃいました。(その代わり肝臓の診断、治療は半端なくすごかったです。)
なので消化器内科といっても様々な先生がいらっしゃいますので皆様もネットなりなんなりでその先生が消化器内科の中でも何を専門としているのか確認してみてもいいかもしれないです。
ちなみに僕は、たまたま大学から出向した病院(関連病院)の関係で胃カメラ、大腸カメラ、胆膵疾患、胆膵処置内視鏡(ERCPといいます)を中心に診療し続けたので、
今では肝臓班というよりも大腸班+胆膵班みたいな感じになってます(だいぶ変わり種です笑)
長くなりましたので、関連病院などについてはまた書かせて頂きます。