【雑記】血を吐いた!その時現場は。(後編)
皆さまお疲れ様です。
前回の続きを書いていきたいと思います。
これまでの流れはこちらからどうぞ。
【読む前に注意】
この時はかなり大変でした。思い起こしながらほぼそのまま書こうかと思いますので今回はやや表現が過激になるかもしれません。(出血してるし)
なるべく不快にならないよう心がけますが、もしお気分害されたらすいません。
では、書かせて頂きます。
アルコール依存症で吐血したとの救急要請があり、何やかんやで受け入れることとなった僕。
そして救急車がやってきた…
僕(サイレンの音が近づいてきた!さぁ止血♪止血♪♪)
この時点でアドレナリンが出始めたのかテンションがどんどん上がる。
僕「〇〇さん(看護師さん)まずはルート確保(点滴をとる事です)と採血、そんでCT検査もいくよ~♪」
CT検査は出血している場所をある程度辺りをつけるのために行います。
看護師「了解です!(テンション高いな)準備しまーす!」
救急隊到着。
救急隊「車内で再度吐血しました!!血圧下がってます!!」
僕、看護師「え?」
最悪に備えて準備はしていたものの、まぁマロリー(マロリーワイス症候群)だろうとどこかで高を括っていたER室に緊張が走る…
入室時の血圧は80/40(位だったと思います)
脈拍数は120と頻脈になっていた(普通は60-100拍/分です)
血圧80と聞くと低いながらも、それくらいの人はいます。
しかしこの場合問題なのは脈拍120と頻脈になっていることなんです。
出血時において脈拍を血圧(収縮期血圧、いわゆる上の血圧の値です)で割るショックインデックスというものがあります。
この場合120÷80なので1.5となります。
(普通の人の例としましては血圧が120/80くらいで脈拍は80としたときに、80÷120となりますのでショックインデックスは0.67となります。)
このショックインデックスは1.5を超えてくるとショックとして対応する必要があります。
まさにこの時ショックインデックス1.5でありショック状態と診断。
こうなれば輸液を全速力で落として、すぐに輸血の準備しながらすぐに血を止めに行かないとかなりの確率で死んでしまいます。
僕「あかん!ショックやわ!すぐに点滴とって全開で落として!それと採血すぐして!輸血も院内にあるやつすぐ使えるようにしといて!カメラも早くしよう!」
この時点でテンションがMAXに。思いつくことを矢継ぎ早に話す。
看護師「了解です!」
長年一緒にやってきた看護師さんはそれを聞いているのか、聞かずともやることが全て分かっているのか、既に点滴を取り終えている。時を止めた!?と思わせる早業だ。
この時点であることにようやく気付く。
血に染まったTシャツから少しはみ出ている鮮やかな模様。少しめくると竜がこちらを睨みつけていた。
(そちらの方でしたか...)
そうヤ〇ザ屋さんである。
なんとなく今後荒れそうな予感がしながらも(すでに大荒れではあるが)そこは気にしている暇などなく、すぐに胃カメラの準備を行う。
本来であれば、胃カメラを行う前には丁寧に説明を行い同意書を得てから行う必要があるのですが、この場合そんなことをしている余裕はありませんでした。
僕(すぐに行いたいところだけど、死ぬ可能性も高いし、やってる途中で死んでしまったら後で何を言われるかわからないしなぁ…というか60歳のヤ〇ザ屋さんてだいぶえらい人何とちゃうんかなぁ…うーん…)
僕「一緒に来た人は?」
看「奥さんだそうです。」
僕「すぐに説明するわ!カメラ入れれる準備しといて!」
奥さんの下に駆け寄る、
僕「時間がないので簡潔に言います!ほっとけばもうすぐ死にます!!今すぐ血を止めにいきますがいいですか?もちろんカメラにリスクはいっぱいありますが今はそれどころじゃあないです!!もちろんカメラを行っても間に合わなければ死んでしまいます。」
情緒不安定な冷静と情熱の入り混じった話し方で妻に話す。
妻「…(何度もうなずく)」
だいぶ混乱しているご様子。それもそうだろう、目の前で何度も血を吐いているのだから。
同意書を渡してすぐにその場を去る。
そして内視鏡室(カメラを行う部屋です)へ向かった…
ぜんぜんまとまりませんでした(笑)
次こそはまとめたいと思います!!
最後まで読んでいただき有難うございました!