【役に立ったらいいな】大腸内視鏡(大腸カメラ) -前処置-
皆さまお疲れ様です。
今回は大腸内視鏡について書いてみようかと思います。
【大腸内視鏡とは】
まず大腸内視鏡とはその名の通り大腸をカメラで見る検査です。
やったことある方はご存知だと思いますが、前日の食事制限やら当日の下剤やらで行う前がまぁまぁ大変な検査です。
【大腸内視鏡の流れ】
具体的なやり方を書いていきます。
まず基本的な考え方は「大腸をスッカラカンにする」ことです。
便が残っていると、カメラのレンズについて観察が困難になってしまいます。
そのために便を出し切ることが大事になるのですがこれが中々大変です。
施設によって微妙に違いがありますが、
①前日の食事を検査食に変更する。
検査食というのは便になる量が少なくなる食事のことです。前日普通に食べていると当日に便が中々出し切れず延期になってしまうこともあります。
ただカロリー低いのでかなりお腹減ります。
②前日の夜に1回目の下剤内服。
僕の所ではラキソベロン(ピコスルファート)という液体の下剤を1本内服(20ccくらい)してもらってます。これにより大腸が刺激され動きが活発になり、当日の朝から便が出やすい状態になります。
③当日の朝から2回目の下剤内服。
大体朝の8時前後くらいから2回目の下剤を飲んでもらいます。これが最大の難関です。
マグコロールP、ニフレック、モビプレップという液体の下剤を1.5-2L飲む必要があります。(結構不味いです。)
これは完全に便を洗い流すためですのでここでサボってしまうと検査に支障をきたしますので頑張らなければいけません。
他にビジクリアという錠剤はありますがこれも50錠内服する必要があり中々大変です。
また最近ピコプレップという新しい薬が出ましたが、結局は水分は2L近く飲まないといけません。(透明な液体ならOKなので、味の面では朗報です。)
ここで必ず知っておいてほしいのが、
腹痛が出てきたらすぐに連絡する!
腸が動きますので多少の腹痛は仕方ないのですが、どんどん強くなるなどの時は要注意です。
これは一気に便を排出するため、大腸がんなどの大腸の通る道を塞ぐ様な病変があると、途中で引っかかってしまい腸閉塞を起こすことがあります。
怖いことにこの状態で飲み続けると、破裂することもあり実際に死亡に至ったケースもあります。
その他にも細かいリスクはありますので、詳しくは受けられるときに聞いて下さい。
④便の状態の確認
頑張って飲んでいただき、最終的に透明な液体がお尻から出るようになったら準備OKです。これについては基本レクチャーがあります。これも誤魔化すと検査の質が落ちてしまうので正直に話した方がいいです。(たまに嘘つかれる方がおられ、検査相当大変になります)まだいい状態になっていなければ、検査の順番変えたり、点滴行ったりとある程度の方法(裏技)有りますので安心してください。
以上を行うことで検査準備完了となります。
一気にまとめて書きたいのですが、中々時間が取れず細かく書いていきます。
すいません。。。
最後まで読んで頂きありがとうございました!