【雑記】【あるある】その患者さん誰が見る?
皆様お疲れ様です。
今回はよくある(というか前に起きた)出来事を書いてみます。
前回僕の仕事内容について書かせて頂きましたが、
救急担当の時は特に何もなければ医局で暇している待機しているのですが、
それなりに人数がいるので広さはあるものの、かかってくる電話の内容は全員に筒抜けになってます。
そんな中、先日事務から電話がかかってきました。
事務「先生、脳外科で脊柱管狭窄症でかかっている患者さんが右足全体の激痛を訴えているので〇〇病院から受診依頼が入っています。」
脊柱管狭窄症というのは、体の神経の束が通っている脊柱管という場所が手術や骨折などの影響で狭くなり神経を圧迫してしまう病気で、痺れ、痛みなどの症状を引き起こします。
僕「(なぜ内科に依頼が??) 右足?いやちょっと内科で右足痛を診てと言われても...状況的には脳外科にまずは診てもらう方がいいんじゃないかな?一度聞いてみて。」
事務「分かりました」
その20秒後に、僕の席から少し離れた脳外科の先生にcallが、、少し気まずい。
脳外科医師「はい。…え?今から来るの?なんで?担当の先生は何してるの?それをみるのが担当の医師じゃないの?(怒) 僕に言われても困る!!(怒)(怒)」
...相当気まずい。
僕 (いや、でも流石に脊椎に関しては内科担当に言われてもどうしようもない。そもそも足や腰の検査なんてorderしたことすら殆どないし...でも流石にこの状況で頼みにくいし、検査入れて放射線科と相談してそっから脳外科と相談するか。)
外科の参考書を手に取り、国家試験以来お目にかかっていない脊柱管狭窄症についての情報を再確認する。
まず行うべきはレントゲン検査との事。
だが正直トレーニングなしで読めるわけがない(うちの病院ではレントゲン検査は自分で読影しないといけない。)
となればCT検査(筒に入って画像撮るやつです)行って放射線科に診断してもらいに行くしかないか。まぁ時間的にはまだ放射線科の先生もいるし何とかなるか!
もう腹は括った。さぁ電話かかってこい!
電話が鳴り響く。。
...僕の真後ろにいる外科の先生の電話だった。
外科「はい…え?何?今から来るの?担当の先生は?」
この日一番の気まずさが襲う。
絶対に振り向くことはできない。。
外科「…...なるほど。それは仕方がないね。あとどれくらいで来るの?わかりました今からER(救急の部屋です)行きます。」
駆けていく足音を聞きながら、僕は背中で最大限の感謝と賛辞を送った。
医局ではたまにこんなドラマが繰り広げられてます。
その患者さんは結局脳外科の先生に引き継いで診て頂き、入院加療となっておりましたが先日無事退院されました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!