【研修医時代】心臓血管外科編 その1
皆様お疲れ様です。
今回は研修医時代の話を書いていきたいと思います。
思い出補正を交えながら、1つ1つ周った科について書きます。
多分長くなるのでいつも通りぶつ切りになると思います(汗)
また大学病院での働くシステムや各科についての話も交えますので、
読み終わるころには大学病院で働いた事あるかのような話が出来るようになっているかも知れません(笑)
途中で医療情報のブログもはさみながら書いていきますので、
ゆるりとお付き合いいただければ有り難いです。
【研修医の働き方】
大前提を説明していませんでした。
昔は自分が働いていく科を決め、研修医になった時点からずっとその科で働くシステムでしたが、僕らの働く頃からシステムが変わりました。
スーパーローテート方式というシステムで、ざっくり言うと2か月毎に指定された科を周り研修していくというシステムです。
これにより様々な科での研修が積めてジェネラリストを目指せる、みたいな話が出ておりましたが実際は2か月で学べることは少なくかなり積極的にいかないと雑用係で終わってしまうシステムです(気付くのに大分かかりました(笑))
今は少し変化しているようですが基本は同じシステムで動いています。
僕の初めに周る科は胸部外科でした。(タイトルと違うのは後々説明致します)
医師国家試験に受かり4月1日から働くことになった僕。
期待と不安を胸に日々は過ぎ、ついに前日となった。
そこに一本の電話が入る。
??「お疲れさん!明日からいよいよ仕事始まるな。準備とかできてる?」
聞いてきたのは、6年間共に軽音楽部でバンドを組んでいた立花だった。
僕「まぁそこそこかな。何していいかもまだ良くわからん(笑)立花は明日からどこの科周るん?」
立花「俺は明日からハラゲやわ。お前は?」
僕「俺はムナゲやわ。」
【外科系】
外科といっても様々な科に分かれています。
骨や関節等を中心に診る整形外科。通称セイゲ、セイケイ。
脳、神経、脊椎などを中心に診る脳神経外科。通称ノウゲ。
肝臓、膵臓、胃腸、等の腹部を中心に診る腹部外科。通称ハラゲ。
心臓、肺など胸部を中心に診る胸部外科。通称ムナゲ、キョウゲ。
主だった科はこの4つで、僕の研修した大学ではこの中から希望の科を選択して2か月研修を行っていました。
手術を行うという意味では他に、
欠損した部位を治療し形態的(見た目)に改善させる形成外科(美容整形はこの科の先生が行っています)、
婦人科、泌尿器科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、口腔外科等がありました。
立花「ムナゲ!?めちゃ大変なとこやん。よく選んだな...」
僕「まぁ循環器内科目指してるし、一応心臓みとかなあかんかなと思って。まぁ修行やと思って頑張るわ。」
当時僕は循環器内科を目指していた。
心筋梗塞をカテーテル治療で治す姿を夢見ていた僕は手術にはあまり興味がなく、正直外科はどこの科でもいいと思っていた。
ただそんな事が言えるわけもなく、最もらしい理由と少しは役に立つのではないかという、何故かやや上から目線の考え方で胸部外科を選択した。
…後に甘い考えだったと思い知ることになる。
立花と少し雑談を交わし電話を切る。
少し手術に向けて解剖学の勉強を復習し早めに床に着いた。
そしていよいよ医者としての人生が始まった。
一旦ここで終了させていただきます。
ゆるりゆるりと更新して行きます(^_^;)
最後まで読んで頂き有難うございました!